Lesson7-2 葬儀:葬儀会社の選び方や費用

一般的に通夜・葬儀・告別式は短期間のうちに行ないます。病院で亡くなれば、院内で葬儀会社からコンタクトを受けますが、すべてが良心的とは限りません。「強引な勧誘」「不明瞭な請求」「説明のない追加請求」「高額請求」「虚偽説明」などのトラブルを防ぐために最低限、以下のポイントをチェックしましょう。理想は、ご本人(当人)が葬儀の生前予約をしておくことです。その場合も、以下のポイントを参考にしてください。

・費用について見積書を提示し、細かい点まで説明しているか?
・質問に対して、親身になって丁寧に答えているか?
・強引な勧誘ではないか?または、望まないオプションサービスを強く勧めてこないか?
・地元で評判は悪くないか?
・少額の葬儀を希望しても丁寧に対応してくれたか?
・本人のこだわりなどを尊重してくれたか?

葬儀は「生前予約・積み立て」をしておけば、割引になります。不慮の事故死の場合は難しいと思いますが、そろそろお迎えが近い年齢に達したら、葬儀の生前予約や葬儀費用の積み立てをしたほうがよいでしょう。葬儀に掛かる費用がかなり割引になるからです。最大で2-3割も割引になる葬儀社もあるようです。

仏壇販売や香典返しの割引もしているところもあります。葬儀の生前予約や積み立てをすることによって、慌てて葬儀社を探す必要もないため、トラブルを起こしやすい葬儀社の被害も受けにくくなります。さらに生前から葬儀社と関わることで、本人の希望する葬儀内容や遺産相続についても会話をするきっかけになるので、死後の手続きもスムーズになり、本人も安心できるというメリットもあります

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以下に、葬儀以後の流れをご紹介します。遺族の気持ちの整理となる法要ですが、そこまでは必要ないという場合は、事前に家族と相談し、どこまでを執り行うか決めておくこと便利です。

初七日

最近は、葬儀当日に初七日を済ませることも多くなっています。また地域・習俗によってその様が違う場合もあります。

四十九日

近年では、葬儀当日に初七日を済ませることが多くなってきたため、四十九日が最初の大きな法要です。親族が顔をあわすのは、次は1年後になりますので、相続や皆で共有すべき議論(相続・法要予定など)はこの日にある程度済ませておくと便利です。

納骨

一般的には、初七日または四十九日で納骨を行ないます。遅くとも一周忌あたりまでに納骨される人は多いようです。

年回法要

定められた年に行う追善供養のことです。亡くなって一年目の命日に行うのが「一周忌」で、二年目の命日に行なうのは「三回忌」です。以後、七回忌、十三回忌、十七回忌と、三と七の年度に行なう場合が多いです。一般的には十三回忌まで、その後は三十三回忌の法要を行ない、その三十三回忌が終わると、弔い上げにするとされています。

相続税を計算するときは、一定の相続人及び包括受遺者が負担した「葬式費用」を遺産総額から差し引きます。「葬式費用」は遺産総額から控除できますが、墓地購入や香典返しにかかる費用は控除対象ではありませんので、ご注意ください。詳しくは国税庁まで。