健康寿命を延ばし、自立して生活できる期間が長くなっても、病や老いのため入院や自宅療養が必要な時期が訪れます。昨今の高齢化と医療の進歩に伴い、闘病生活や入院期間が長くなり、受けられる治療の種類が広がりました。このレッスンでは、終末期に医療や病とどう向き合い、自分の理想の暮らしを実現するかについて考えてみましょう。
例えば、回復の可能性がなくても延命治療を行うのか、余命と生活の質についてどのように判断するのか、など本人や家族の選択肢も増え、困惑することもあります。これらの事柄を事前に検討し、判断を表明することが終末期には必要です。動揺する家族のためにも指針となります。
しかしながら「終末期の意思表示」=「決めておくべきこと」を考えるのは、かなりハードルの高い作業です、まずは自分の気持ちの整理をしてから、家族と共有しましょう。人生観、宗教観、経験などが一番表れやすい事柄ですので、なかなかはじめられないのは皆さん同じです。以下のポイントについて、現状を把握することからはじめてみませんか?

チェックするべきポイント
病名や余命の告知 してほしい・してほしくない・まだわからない
入院や手術 してほしい・してほしくない・まだわからない
延命治療 してほしい・してほしくない・まだわからない
緩和ケア してほしい・してほしくない・まだわからない
ホスピスケア してほしい・してほしくない・まだわからない
入院や介護費用 準備している・していない・これからする
尊厳死 してほしい・してほしくない・まだわからない
臓器提供 してほしい・してほしくない・まだわからない
献体 してほしい・してほしくない・まだわからない
葬式 してほしい・してほしくない・まだわからない
葬儀内容について 希望がある・遺族に任せる・まだわからない
葬儀社 生前予約してある・していない・これからする
葬儀費用 準備している・していない・これからする
遺言書 準備している・していない・これからする
エンディングノート 準備している・していない・これからする
判断能力低下の際の契約 している・していない・これからする
家事サポート・見守り支援先 ある・ない・これから探す
自宅の処分 決めている・決めていない・まだわからない
モノの整理 はじめている・はじめていない・これからする
財産目録作成 している・していない・これからする
デジタル資産・アカウントの死後対策 している・していない・これからする